甘酒は夏の季語?ひな祭りとの関連は?

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実は甘酒は夏を表す言葉だって知っていますか?
今では冬や年末年始に飲むことの多い甘酒ですが、どういういう経緯があって夏の季語となったのか。
ひな祭りに甘酒を飲むという印象がある方も少なくないと思います。
今回は、なぜ甘酒は夏を表す季語なのか?ひな祭りとの関係も詳しくお話します!

季語とはなに?

そもそも、甘酒が夏を表す季語と言われても【季語】がわからない方も多いかと思います。
日本には昔から俳句を詠むという文化がありますよね。似たものに川柳があり、川柳は自分などの人が体験した内容を表すことが基本です。
俳句は筆者が見た自然を詠むことが多いため内容がどの季節なのか知る手段が必要です。その季節を知る手段が季語です。
どの季節にもその時々の言葉があり、実は「八月」は旧暦では秋にあたるため秋の季語だったりします。

ではなぜ甘酒は夏の季語なの?

では、なぜ甘酒は夏の季語となるのでしょうか?
話は江戸時代へとさかのぼります。今ではスーパーなどで常に目にする砂糖は貴重品で、庶民は水あめやはちみつを食べていました。甘味のある食べ物はなかなか手に入らない時代です。
そんな時に甘酒売りという商売が始まりました。当時では珍しかった甘い飲み物がはやるのは間違いありません。
冷暖房のない時代の栄養ドリンクとして飲まれていたのかもしれませんね。

ひな祭りにお酒を飲むのはなぜ?

ひな祭りと言えば女の子の日。それはほとんどの方が知っている事実ですよね。
実は、ひな祭りは中国から伝わった「上巳の節句」からきています。現代では女の子の健やかな成長と健康を祈り穢れを払う伝統ですよね。
しかし、現在のおひなさまや流し雛を行うようになったのは日本に来てからと言われています。中国では先祖を敬い若い男女が川辺で歌ったりお酒を飲んだりする伝統的風習のお祭りだったと言われています。
お酒を飲むといっても甘酒とは関係がなさそうと思われるかと思います。それもそのはず、中国には濁り酒のような白濁したお酒が少ないのです。

ではなぜ甘酒を飲むようになったの?

では、中国では何のお酒が「上巳の節句」に関係あるの?と疑問になるかと思います。
中国には【桃花酒】というお酒があります。このお酒は白酒と呼ばれる種類のお酒で、白酒に旧暦の3月3日にとれた桃の花をつけたお酒です。
なぜ桃の花なのか、それは上巳の頃に咲き始め邪なものを避ける神秘の力を持つと言われていたからです。だから、桃の節句ともいうんですね。
白酒という文字を見て濁り酒だと思われる方は少なくないと思います。しかし、この白は透明なという意味で使われているんです。ですので中国の白酒は透明なんですね。
日本にこの文化が入ってきたときに、白酒が濁り酒になったということです。そして濁り酒に似ている甘酒が子供の飲む飲み物となったんですね。
諸説あるので気になった方は詳しく調べてみると面白いかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は甘酒の不思議な関係性について詳しく見ていきました。
夏に飲まれていたことから夏を表す言葉になった背景やひな祭りと甘酒の関係性、今回書いた内容はあくまで一つのお話でいろいろな説があるのでぜひ調べてみると面白いかもしれません。
日本では古くから甘酒は多くの人の健康を守ってきたことがわかりました。
今年は甘酒を飲んで夏バテ知らずで健康にすごしてみるのもいいかもしれません。

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